Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こども・こども・こどものモスクワ

子供・子供・子供のモスクワ

宮本 百合子

Lesen Sie 子供・子供・子供のモスクワ (こども・こども・こどものモスクワ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.440 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

特別な本棚が一つ傍にあった。赤、黄、緑、紫、黒の紙片をはりつけた子供の為の本が棚わきに並べてある。それは毎週一度ずつ開かれる詮衡委員会が新刊児童文学につけた成績表である。

――赤いのが一番いい部です。紫、黒のになると他の図書館へは買いません。緑のは、私共自身にはっきりわからないのです。果して子供が面白がるか、理解するか、若しかすると私共はよくないと思っても、子供自身が何か発見するかもしれませんからね、一応与えて見るんです。

――アリョーシャの『三人の肥大漢』は何色を貰いました? 今芸術座が上演しているし、本も随分贅沢な出版だったが――

若いパプツチキ(同伴者)の作家で、彼の小説の「感情の結社」がワフタンゴフ劇場に上演され、小説も劇も評判された。

――ああ、見ましたか? あなたも。

監督は笑った。

――何色だったか……あれは大人のおとぎばなしですよ、菓子の中から革命が擡頭したりするファンタジーは、少し困りますよ。

いま赤色をはられているのは、絵本だった。東洋、西洋、地球上のいろんな民族のプロレタリアートが独特の服装、風景、方法で、その民族独特の生産に従っているところを、明快な彩色画で説明したものである。