Japanische Klassiker mit Furigana
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うちゅうのまいご
宇宙の迷子
海野 十三
Lesen Sie 宇宙の迷子 (うちゅうのまいご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.497 Zeichen · 29 Bildschirme
「あははは」
「わっはっはっはっ」
二人は笑いあった。それぞれちがった笑いの原因によって笑った。
カモシカ号の速度はかねて計算しておいたとおり、しだいにはやくなっていった。
地上からいきなり早い速度で飛びだすことはきけんである。のっている人間は気がとおくなったり、ひどければ死ぬであろう。
しかし地上を出るときは、わりあいゆっくりした速度でとびだし、それからだんだん速度をたかめていくと、のっている人間にはきけんをおよぼさないで、かなりたかい速度にすることができる。つまり人間のからだにこたえるのは、速度そのものではなく、速度のかわりかた――つまり加速度が、あるあたい以上になると、きけんをおこすのである。
着陸のときにも同じことであるが、着陸の場合は、速度のへりかたが問題になる。
なにしろカモシカ号としては、二カ月間に地球と月の間を往復し、そして月の世界を見物する日数も、この中にみこんでおかねばならないので、たいへん日がきゅうくつだ。したがって、地球と月の距離四千二百万キロメートルの往復を二十日ぐらいでやってしまいたい。そのためには、宇宙艇カモシカ号は、すくなくとも時速二十四五万キロメートルの、最大速度をださねばならない。