Japanische Klassiker mit Furigana
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うちゅうせんぺい
宇宙尖兵
海野 十三
Lesen Sie 宇宙尖兵 (うちゅうせんぺい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.974 Zeichen · 72 Bildschirme
「皆さん、ごめんなさい。艇長の命令によって、卓子と椅子を外して持ち出します」
「えっ、なんだって」
応える代りに、彼等はスパナーと鉄棒とを使って、床にとりつけてあったナットを外し、卓子をもぎとり、椅子を引きはいだ。
「何をするのかね」
僕は尋ねた。しかし艇員は応えなかった。口をきくと、行動が鈍くなると思っているらしい。それほど彼らは忙いでいた。そして扉を開くと、それを担いでどんどん外へ搬び出した。僕たちは只目を瞠るばかりだった。
そのとき、戸棚の中から、魚戸の声がとびだした。その声は、腸を絞るような響きを持っていた。
「おい、岸はいないか。いたら、すぐ展望室へ来い。艇の外に、すさまじい光景が見える。本艇は宇宙墓地のすぐ傍に近づいたのだ。早く来い。これを見なければ……」
とまでいったが、そのあとはどうしたものか、声が消えてしまった。
僕は、魚戸の声に、元気をとり直した。そして同室の二人を促して、ふたたび展望室へ駈けあがっていったのである。
難航
展望室には、魚戸がいるだけだった。
ミミの姿も見えなかったし、その夫たるベラン氏も見えなかった。
魚戸は、僕たちの駈けあがってきたのを見ると、きつい顔付のまま満足げに肯いて、窓の外を指し、