Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うちゅうせんぺい

宇宙尖兵

海野 十三

Lesen Sie 宇宙尖兵 (うちゅうせんぺい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.974 Zeichen · 72 Bildschirme

Aozora Bunko

運転台には灯がついているが、それも非常に暗い。

「ああ、すみません。旦那の倚っ懸っているところにスイッチがありまさあ。それをちょっと右へひねってくださいな」

と、部屋の隅から声がした。高声器がつけてあるのだ。古い自動車には似合わぬ贅沢な仕掛だ。

「スイッチがあるって、ああ、これか」

右の肱掛の少し上にスイッチがあった。それをひねれというのだ。

僕はスイッチをぽつんと右へひねった。

すると急に頭がじいんと痛くなった。そして胸がむかむかしてきた。これはいかんと思って、ポケットから手巾を出そうとすると、これはどういうわけか手に力がはいらない。

(失敗った……)

と身を起そうとしたが、それも駄目であった。目の前が急に真暗になったと思うと、ぴかぴかと星のようなものが光った。それっきり後のことは憶えていない。

どこをどう引張り廻されたのか知らない。何時間だか、何十時間だか、それとも何日間だか知らないが、とにかく相当時間が経過したあとで、ぼくは気がついた。

僕は温い部屋の長椅子の上に長々と寝ていた。

「おや、ここは一体どこだろう」

僕は長椅子の上に起き上った。頭を振っていると芯がまだすこし痛む。