Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
Lesen Sie 安吾の新日本地理 (あんごのしんにほんちり) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.648 Zeichen · 26 Bildschirme
三原山は多量の煙をださない代りに多量の熔岩をだす。昔人々がとびこんで自殺した火口は去年以来のバクハツごとに熔岩でふくれあがり、今では昔の火口が熔岩でいっぱいになって熔岩の湖となり、その湖上にさらに熔岩がもりあがって山をきずいたのが新火口である。三原山の最高所は波浮よりの外輪山の剣ガ峯という七五五米のところだが、新火口は現在に於てそれとほぼ同じ高さの山(コニーデというそうだ)をなしているそうだ。
その新火口のテッペンから、バクハツにつれて熔岩がモロモロわきだすのだろうと思うと、さにあらずだそうだね。もっと下の横ッチョに、山の腹をやぶって熔岩をふきだす孔があるのだそうだ。今は二ツある。先日までは三ツ現れた時もあるそうだ。その白い閃光を放つ口から音もなく熔岩がでるのだそうだね。薄気味わるい話さ。なんしろ地底から火の玉を噴いたり、火の川がモロモロと音もなく流れでてくる騒ぎであるから、天地と共に変りあることなし、などゝ子孫に訓辞をたれていられない。測候所の技術者が山へ観測にでかけて、新火山を写真に撮してきた。現像してみると新火山の横ッチョに(まア山のノドクビ、あるいはハナや口ぐらいの高さのところ)孔ができてるのですよ。