Japanische Klassiker mit Furigana
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あんごこうだん
安吾巷談
Lesen Sie 安吾巷談 (あんごこうだん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.650 Zeichen · 22 Bildschirme
松谷家は代表的な日本人の家でもある。封建時代さながらの、何の理知もない、暗い日本の家なのだ。天光光嬢の行為は、そのような原始日本の一番低い感情や生活を地で行っているだけのことで、その限りに於て、代表的な日本人でもあるわけだ。
ただ我々が、新しい生活、より良い生活というものを考えることを知らない人間でありさえすれば、天光光嬢の武家時代さながらの家出結婚をとりあげる必要はないだけの話なのである。
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天光光嬢に関する限りは、その因果モノ的性格が気になるだけのことであるが、園田氏の場合になると、様相はガラリと一変する。
天光光嬢はフロシキ包みを連日にわたって持ちだし、墓前にぬかずき、結婚式場では泣いているが、これをリードする園田氏は徹頭徹尾理知的だ。すべてを客観し、構成しているようである。
この家出結婚をスクープした記者は、偶然の情報で、園田氏とレンラクがあったワケではないと云っているが、その情報というものをトコトンまで追求して行けば、正体はおのずから現われてくる。記者の云っていることは、情報は直接園田氏又はその近親から受けとっていない、というだけのことだ。