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Japanische Klassiker mit Furigana

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あんじゅうこん

安重根

谷 譲次

Lesen Sie 安重根 (あんじゅうこん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.548 Zeichen · 100 Bildschirme

Aozora Bunko

どこから聞き出したか、下宿の連中まで知っていてねえ、今日来るそうだがどこで僕と落ち合うことになっているかとうるさく訊くじゃあないか。(戸外を見て)ひょっとすると、探しに来るかもしれないぜ。

安重根 救世主だ? 馬鹿な! 君までそんなことを言う。だから君には、僕の心持ちは解らないというんだ。

禹徳淳 じゃあ、考えているって何を考えているんだ。

安重根 (半ば独り言のように)ハルビンへ行くよ。なあ、ハルビンへ行こう――。

禹徳淳 もちろんだとも。今になって計画を中止するなんて、そんなことは考えられない。期待に燃えている同志をはじめ、ここまで突き詰めているおれのことも考えてくれ。

安重根 (気軽な調子で)だからさ、行くよハルビンへ。行くと言ってるじゃないか。(急に述懐的に)三年間――長い三年だったなあ。

禹徳淳 そうだ。長い三年だった。

安重根 三年の間、おれは故郷の家族に一度も会わずに来た。

禹徳淳 (吐き出すように)何だ、そんなことを言ってるのか。

安重根 話したかしら――おれが十六の時、十七の家内を貰ったんだよ。もう三十二のお婆さんだ。子供が三人あってねえ、女一人男の児が二人さ。