Japanische Klassiker mit Furigana
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あんじゅうこん
安重根
谷 譲次
Lesen Sie 安重根 (あんじゅうこん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.548 Zeichen · 100 Bildschirme
旅費さ。旅費だよ。(意味あり気に)旅に出ると、金が要るからねえ。
安重根 (熱心に)先生、ほんとに僕は途中ちょっとポグラニチナヤへ寄って、それから、家族を迎えに(ハルビンへ)行くんです。それだけなんです。
李剛 (強く)よろしい! 家族を迎えにハルビンへ行きたまえ。
二人は探るように顔を見合って立っている。長い間。
李剛 (低声で)今となっては同志が黙っていまいよ。こんなに知れていることだからねえ。
間。
安重根 今日一日それを考えたんです――仕方がありません。ハルビン行きは止めます。止めて、自首します。
李剛 (冷く)自首! それもいいだろう。いまさかんに日本の御機嫌を取っているロシアのことだから、警察は大よろこびだ。
安重根 (間)こんなに苦しむより、いっそ自首して出たほうがどんなにましだかしれやしません。(泪ぐんで)自首します。自首すれば、とにかく問題は解決して、先生も安心でしょう。僕も安心です。謀殺未遂というやつですねえ。結構です。
安重根は革紐で行李を引きずり、俯向いて歩き出しながら、ゆっくり自分に言い続ける。
安重根 そうだ。自首してやれ。何でもいい。自首して、あいつらに鼻を明かしてやりさえすれば、それでいいのだ。