Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いえ
家
島崎 藤村
Lesen Sie 家 (いえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.411 Zeichen · 285 Bildschirme
お近う御座いますから、復たこれから度々寄せて頂きます」
こう豊世は優しく言って、心忙わしそうに帰って行った。お雪は張物板を取込みに出た。
暗くなってから、三吉は帰って来た。彼は新規な長い仕事に取掛った頃であった。遊び疲れて早く寝た子供の顔を覗きに行って、それから洋服を脱ぎ始めた。お雪は夫の上衣なぞを受取りながら、
「先刻、豊世さんが被入ッしゃいましたよ。橋本の姉さんから小鳥を頂きました」
「へえ、そいつは珍しい物を貰ったネ。豊世さん、豊世さんッて、よくお前は噂をしていたっけが。どうだね、あの人の話は」
「私なぞは……ああいう人の傍へは寄れない」
「よく交際って見なけりゃ解らないサ。なにしろ親類が川の周囲へ集って来たのは面白いよ」
三吉は白シャツまで脱いだ。そこへ正太がブラリと入って来た。芝居の噂や長唄の会の話なぞをした後で、
「叔父さん、私は未だ御飯前なんです」
こんなことを言出した。その辺へ案内して、初冬らしい夜を語りたいというのであった。
「オイ、お雪、今の洋服を出してくれ。正太さんが飯を食いに行くと言うから、俺も一緒に話しに行って来る」
「男の方というものは、気楽なものですねえ」