Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いえ
家
島崎 藤村
Lesen Sie 家 (いえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.411 Zeichen · 285 Bildschirme
……」
彼女は、寝ながら病人が眺められるようにしてある小さな風景画の額を弟に指してみせた。
森彦はお種や豊世に看護の注意を与えて置いて、一歩先に旅舎の方へ帰って行った。午後まで三吉は正太の傍に居た。時とすると、正太はウトウトした眠に陥入った。その度に三吉は病室の外へ出て、夏めいた空の見える玻璃戸のところで巻煙草を燻した。白い制服を着けた看護婦は長い廊下を往来していた。
森彦は旅舎の方で、看護する人達のことを心配していた。共進会も終った頃で、二階には泊り客も少かった。部屋々々は風通しよく明けひろげてあった。そこへ三吉はお種と一緒に、病院から戻って来た。
「御風呂を御馳走してくれるそうだで、一寸呼ばれに来ました」とお種は森彦に言った。
「ええ、貴方がたは看病にばかり夢中に成ってるが、各自注意しないと不可。湯にでも入って、すこし休んでお出。今日は一つ――三吉も来たし――夕飯を奢ろう」
と言って、森彦は女中を呼んだ。
「三吉は何が好い。鳥肉でも食うか」と復た彼は弟を顧みて言った。
一風呂浴びた後、姉弟三人は一緒に集って茶を飲んだ。「今度は、姉さんも非常に成績が好い――その点は感心した」