Japanische Klassiker mit Furigana
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いえ
家
島崎 藤村
Lesen Sie 家 (いえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.748 Zeichen · 254 Bildschirme
こんなことを、さもさも尋常の話のように宗蔵が言出した。まるで茶でも飲み飯でも食うと同じように。
「どうかすると、『宗さんは御変りも御座いませんか』なんて、いかにも親切らしく言ってくれる人がある。あれは君、『へえ未だ生きてますか』というと同じことだ。僕の兄弟は、皆な――僕が早く死ねば可いと思って待ってる。ははははは。食わしてくれれば食うし、食わしてくれなければそれまでサ」
復た例の調子が始まった、と三吉は思った。
この小泉の家の内の空気は、三吉に取って堪えがたく思われた。格子戸を開けて、空を見に出ると、ついそこが町の角にあたる。本郷から湯島へ通う可成広い道路が左右に展けている。
橋本から写真の着いた日は、実は用達に出て家にいなかったが、その他のものは宗蔵の部屋に集まって眺めた。稲垣の細君は亭主と言合ったとかで、平素に似合わない元気の無い顔をして来ていた。めずらしい写真が来た為に、何時の間にかこの細君も其方へ釣込まれた。
「まあ、それでも、橋本の姉さんは父親さんに克く肖て来ましたこと」とお倉が思わず言出した。
宗蔵も眺め入って、「成程、阿爺にソックリだ」