Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いえのはなし

家の話

柳田 国男

Lesen Sie 家の話 (いえのはなし) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.799 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし彼等とても、そう無造作には断念はしなかった。大和十津川は維新の際まで皇室の御料地で、南朝以来の由緒あるによって、今でも全村の農民ことごとく士族である。分家をすれば平民となるのが辛さに、縁もゆかりもない絶家を続ぐ風習がはなはだ旺んである。明治二十二年の大洪水に屋敷耕地の過半がなくなって、どうしても住み続ける事ができなくなった、そこで北海道の新十津川村を拓いたのである。新十津川村は一望無限の平野で、いかなる小民でも五町歩の土地を所有することができた。それならば我も彼もこの新しい境涯に赴くかと思いのほか、やはり一軒の家から兄は行き弟は止まり、父と子と別れて、結局大和の本村も、大なる戸数の減少は見なかった。地侍が事実上の帰農をした時分にも、同じ現象が行われた。多くある兄弟の中ならば、必ず一人や二人は家を出て、城下の武士になっている。これは二男三男の処分方法としても、いたって便宜なことで、昔ならば叡山か高野へでも送るか、しからざれば永年武者修業でもした挙句に、どこかで槍先の功名を現わすというところであるが、新領主の方から、在所におりたくば純然たる農になれ、刀を挿したくば出でて仕えよという命令を受けたのであるから、ここに一門相談の上、温厚なる総領は家に残り、活気のある二三男は奉公をして、禄を稼いだということ