Japanische Klassiker mit Furigana
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よせとしばいと
寄席と芝居と
岡本 綺堂
Lesen Sie 寄席と芝居と (よせとしばいと) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.084 Zeichen · 52 Bildschirme
の通しで中幕の「鎌倉三代記」に市川九蔵(後の団蔵)が出勤して佐々木高綱を勤めていたが、他は俗に鳥熊の芝居という大阪俳優の一座で、その役割は萩原新三郎(中村竹三郎)飯島の娘お露(大谷友吉)飯島の下女お米、宮野辺源次郎(中村芝鶴)飯島平左衛門(嵐鱗昇)飯島の妾お国(市川福之丞)飯島の中間孝助、山本志丈(中村駒之助)伴蔵(市川駒三郎)伴蔵女房おみね(中村梅太郎)等であった。さらに註すれば、右の中村芝鶴は後の伝九郎で、現在の芝鶴の父である。市川福之丞は後の門之助で、男女蔵の父である。市川駒三郎は後に団十郎の門に入って、宗三郎と改名した。中村梅太郎は後の富十郎で、現在の市川団右衛門の父である。この通し狂言の脚色者は何人であるかを知らなかったが、後に聞けばそれは座付の佐橋五湖という上方作者の筆に成ったのであった。
その当時、私は十六歳、八月は学校の暑中休みであるから、初日を待ちかねて春木座を見物した。一日の午前四時、前夜から買い込んで置いた食パンをかかえて私は麹町の家を出た。
二 舞台の牡丹燈籠
その当時、春木座で興行をつづけていた鳥熊の芝居のことは、かつて他にも書いたので、ここでは詳しく説明しないが、なにしろ団十郎も出勤した大劇場が桟敷と高土間と平土間の三分ぐらいを除いては、他はことごとく大入り場として開放