Japanische Klassiker mit Furigana
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かんちゅうたいがくき
寒中滞岳記
野中 至
Lesen Sie 寒中滞岳記 (かんちゅうたいがくき) von 野中 至 (のなかいたる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.295 Zeichen · 16 Bildschirme
ものは、ただ気圧の点あるのみ、勿論運動または沐浴の不如意等も、大に媒助する所ありしには相違なきも主として気圧薄弱の然らしむる所ならんか、暫く疑を存す、もし予にして羸弱にして、体育の素養なからんには、人事不省に陥りたる後ち、再び起つこと能わざりしならんにと、下山後医師の言を耳にしたることもありたれども、要するに予が幸に今日あるを得たるは、偏えに有志者の特別の援助を与えられたるに依る。
予はかくの如く、しばしば思わざる逆境に臨みし代りに、再挙の計画に就きては、経験を得たること鮮少ならず。特に先ず須要にして急務となすものは、観測所改造の挙に在り、これをして完全ならしめざれば常に天候に妨げられ、到底力を目的の業務に専らにすること能わず、随て満足なる観測の結果を得んこと望むべからず、故に完全なる家屋改造のことは、実にこの事業の根底なりとす、然るに先年は諸事完備を欠くこと多かりしにもかかわらず、寒中殆んどその半ば滞在し得たるのみならず、図らずも婦女子の弱体すらなおこれに堪え得たる有様なるを以て、今もし前途の施設を完備せんには、常住観測の決して至難の業にあらざるは予の確信する