Japanische Klassiker mit Furigana
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かんえいあいあいがさ
寛永相合傘
林 不忘
Lesen Sie 寛永相合傘 (かんえいあいあいがさ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.530 Zeichen · 15 Bildschirme
今日の会主は本阿弥長職派にゆかりのある藩中の老人。さっきから皆がちらちらと視線を送っている胡麻塩茶筅頭のおやじがそれだ。会主がその道の巧者だから、持ち寄った刀には、中心を紙で巻いて銘を隠しただけで、番号札はつけてない。あらかじめ各刀の銘をしるした台帳を手許に控えて、会主は背中を丸くして片隅にすわっている。ちょっと猫の感じだ。
つぎつぎに持ち出される刀について、議論が沸騰する。こうした会は後年はものしずかなものになったが、この時代はどうしてどうして喧々囂々たるさわぎだった。入札に対して、会主は、当り、当り同然、よく候と三様に答える。当りは的中、当り同然は鍛冶の時代、兄弟、系図、国入りがやや本城に近いもの。よく候には海道筋よく候、通りよく候、国入りよく候と三つあって、海道筋は伊賀伊勢、通りは備前備中、国入りというのはその流派のうちに入りさえすればよいとなっていた。それがまた、一度で当るか二度三度で当るかによって、一の当り、三の当り同然などと言ってそれぞれ点数が違っていたが、本阿弥二流のうちでも長職のほうが成善派よりもすべてにおいて二点だけ甘かったものだ。