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Japanische Klassiker mit Furigana

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「てらだとらひこのついそう」あとがき

寺田寅彦 わが師の追想

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 寺田寅彦 わが師の追想 (「てらだとらひこのついそう」あとがき) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.239 Zeichen · 65 Bildschirme

Aozora Bunko

先生の研究はその反対と云っていい場合についてであった。水素に少し空気が雑ざったり、逆に空気中に水素が少量混入した時に、爆発がどのような形をとって伝播するかを見ようというのであった。

実験は細い硝子管に、適当な割合の混合気体を入れて、上端で火花をとばせて見るのである。例えば水素中に空気がだんだん余計に雑ざって来ると、ある割合のところで火がつく。しかし混入した空気の量が少ないうちは、その燃焼は点火した場所の附近だけに止まって、すぐ火が自分で消えてしまう。そしてもう少し空気を多くした時に、初めてその燃焼が管の中に伝播して行くようになり、所謂爆発が起こるのであった。

実験のやり方は決まっているのであるが、硝子管の太さと長さとを色々にかえ、混合気体の割合をまた色々にかえて調べて行くので、やることはいくらでもあった。とうとうそれだけに一学期と夏休みがほとんど潰れてしまった。「水素と酸素とを混ぜて火をつければ爆発するに極まっている」と思っていたのであるが、実際やって見ると、管の太さや長さによって、爆発の途中で火が消えたり、消えそうになって更に第二段の燃焼が起きたり、意外なことが沢山出て来た。