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Japanische Klassiker mit Furigana

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えいがじだい

寺田寅彦随筆集 第二巻

寺田 寅彦

Lesen Sie 寺田寅彦随筆集 第二巻 (えいがじだい) von 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 207.099 Zeichen · 419 Bildschirme

Aozora Bunko

いろいろの球根などは取るのにも取りやすいわけだが、小さな芽ばえでもたんねんに抜いてそこらに捨ててある。どうかすると細かく密生した苗床を草履か何かですりつぶしたりする。すっかり失敗した翌年は特別な花壇を作る代わりにところどころ雑草の間の気のつきにくそうな所へ種をまいたり苗を植えたりしてみたがやはりだめであった。だれとも知れぬ侵入者は驚くべき鋭敏な感覚で、宝捜しでもするような気で捜し出すと見えて、ほとんど残りなしに抜き取ってしまうのである。たとえば向日葵や松葉牡丹のまだ小さな時分、まいた当人でも見つけるのに骨の折れるような物影にかくれているのでさえ、いつのまにか抜かれているのに驚いた。これほど細かい仕事をするのはたぶん女の子供らしい。ある時一人で行っていた時、庭のほうで子供の声がするのでガラス越しに見ると十三歳ぐらいをかしらに四五人の女の子が来て竹切れで雑草の中をつついている。自分のいるのに気がつくとお互いに顔を見合わせたきりで、別に驚いたふうも困った様子もなくどこかへ行ってしまった。

ところがおもしろい事にはこれらの侵入者が手をつけないで見のがす幾種類かの草花がある事を発見した。