Japanische Klassiker mit Furigana
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ちいさきりょうしん
小さき良心
Lesen Sie 小さき良心 (ちいさきりょうしん) von Kajii Motojirō (梶井 基次郎) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.366 Zeichen · 11 Bildschirme
という言葉は、人に手を加える時の切パ詰った気持を洩らす無意識の掛声だった。
巡査がやってくる。自分はぎくっとする。路を曲がれたら。駄目だ。何げない顔をして通る方がいい。そうだ、何にもなかったような顔をして口笛をでも吹いて。巡査はちらとゆきすぎる。
自分は自分の馬鹿を悔いる。自分はすこしも悪いことはしなかったつもりだ。撲ぐられた男こそは生きる資格もない卑劣漢だ。屠られるべき奴だ。
道は暗い。みな寝しずまっている。
俺は巡査が変に気味が悪い。
自分は鑑札のない自転車にのって二度巡査につかまった。そして二度警察へ行った。未丁年で煙草を喫っていて巡査に年をきかれた。それからこちら、巡査に出喰わす毎に、怪しまれるというような予感が自分を襲った。
去年奥さんと二人連れで道をあるいていた時だった。交番の前で、巡査に叱られるような気がしたといったら、花子さんは悪いことをしているつもりでいるのかときいた。
道は暗い。何町だかわからない。ごみためのにおいがするようだ。気は少し鎮まって来た。撲った時は勿論撲ってからこちら自分には策略というような気持になれなかった。かっと逆上ったままあるいた。