Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうもんだいだいもんだい
小問題大問題
佐々木 邦
Lesen Sie 小問題大問題 (しょうもんだいだいもんだい) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.957 Zeichen · 23 Bildschirme
俸給でも落して来たんじゃなくて?」
と細君はもう悉皆見括っている。折から俸給日で特に出迎えたのだった。
「冗談じゃないよ。真正の大問題だ」
「あなたの大問題は二三日たつと皆小問題になるから安心ですわ」
「いや、お祖父さんで懲りているから、大切を取って何でも一応大問題と見做すことにしているが、今度という今度は初めから大問題だよ」
と津島君は専務から申渡された通りを伝えて、二三註解を加えた。
「嬉しゅうございますわ。真正に大問題ね。次席なら、今度は支店長に決っていますわ」
と細君もイソ/\した。一流会社の支店長は二流会社の重役に当る。
「出世の道が開けたというものさ。支店長になっていれば重役のお鉢が廻って来ないにも限らない」
「子爵より宜うございましょう?」
「子爵は唯でなれているんだから矢っ張り惜しいよ」
「いつまでも諦めの悪い人ね」
「冗談は兎に角、長崎は遠いぜ」
「江戸長崎といって、日本の果でございますからね」
「東京よりも上海へ近いようだから考えさせられるよ」
と津島君は迷っている。
「せめて神戸ぐらいならばね」
「神戸へは曽谷君が廻される」
「まあ。矢っ張り次席ですの」