Japanische Klassiker mit Furigana
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こゆびいっぽんのおおじあい
小指一本の大試合
山中 峯太郎
Lesen Sie 小指一本の大試合 (こゆびいっぽんのおおじあい) von 山中 峯太郎 (やまなかみねたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.932 Zeichen · 13 Bildschirme
さあブルのらんぼうがはじまるぞ! と、みんなが青くなった。ちょうど食堂にいたときだ。中には焼き肉を半分、食いかけたままで、コソコソと逃げだしたものもいる。ぼくは、このとき、すみの方で、ジャガイモを食いかけていた。
「なにって、前の月の洗濯代が、まだいただかずにあるんです。ぼくが主人にさいそくされて、こまってるんですから、どうかおはらいください、ポールさん」と、ジョージがブルに、ていねいにいってる。
「ハッハッハッ」と、ブルが、わらったかと思うと、いきなりどなりだした。
「ヤイ、ジョージ! きさまはおれに、恥をかかせたな、みんなの前で、さいそくなんかしやがって、こい! もすこし前へこい!」
「いや、恥をかかせるなんて、そんなことが、あるもんですか。みんなの前でとおっしゃっても、ここの倶楽部の方ばかりで、みなさんは仲のいい兄弟のような方じゃありませんか」と、ジョージが、やさしくいうと、
「だまれッ! なにが兄弟だ。きさままでおれに反対するかッ」
と、いきなりブルが立ち上がった、と思うと、ジョージにとびかかっていった。ジョージもおこった。ものもいわずにブルへ打ってかかる。