Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme
しかも無断で弟子にしてしまった上、だしぬけにこんな披露までさせるなんて。
「そりゃまあ、何にもせよいまの私は失敗っているのだから大きなこともいえないけれど」
それにしても圓太を襲げるほど小勇、そんなに短い月日のうちに、素晴らしい腕前になってしまったのかなあ。それほど師匠、特別の仕込み方をしたのかしら。
「…………」
あれこれとおもいめぐらしているうち、もう小勇の圓太は喋りだしていた。慌ただしい調子でまくらから本題へ。噺は師匠が久保本の初晩に喋ってしまった、圓朝にとってはおもいで怨めしい「小烏丸」だった。
「…………」
呆れてしまった、聴いていて圓朝は。自分の耳が疑いたかった。あの厳めし屋の師匠がこんなものを。しかもこんなものに、圓太なんて由緒ある名を……。いくらそうおもってまた聴き直してみても、依然、拙過ぎるというこの男の現実は、現実だった。
素人調子というやつ。
てんで調子が上ずっていて板に付いていなかった。おそくあるべき間のところが早過ぎたり、かとおもうとトントンとゆくべきとこではじれったいほど「間」を持たせたりした。眼の配りもめちゃめちゃだった。