Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme
「俺、俺の教えた通りの噺を演らねえような奴ぁ大嫌いなんだ。しかも手前は俺が甲州へ発った留守中、端席の真打なんぞ勤めて失敗りやがった。何かてえと俺の鼻明かそう明かそうとかかってる奴だから仕方がねえが、オイ昔から親に似ねえ罰当りァ、鬼っ子てんだぜ。人、面白くもねえ二度と圓生の弟子だなんてそこらへいっていいふらして貰うめえぜ、サ、これだけいったらもう用はねえ、帰れ帰れ」
グイとまた睨み付けたが、
「汝。さっさと帰らねえと……」
いきなり硯箱へ手をかけた。そこへ熱いお銚子を持った圓太がいそいそかえってきたがチラリ見て止めようともしなかった。
「あいすみませんお目障りで。ヘイ、すぐかえります、ヘイ、おやすみ下さい」
挨拶もそこそこに圓朝は楽屋を飛びだした。
ドーッとすぐあとで楽屋から笑い声がぶつけられてきた、面当がましく。
「ま、ま、ま、お待ち萬朝」
楽屋へ暴れ込もうとするのだろう、恐しい勢いでバッタリ真正面から衝き当った萬朝を、ありったけの力で圓朝はつかまえながら、
「いけないいけないいけないってば、萬朝」
一生懸命頼んでいた。
「だって……だって聞いてた何もかも表で。