Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme
これだけでも道具、衣裳、目の玉の飛び出すような入費だった。くじけずに圓朝、片っ端から気前よくこしらえていった。しかもチャチないい加減なものではなく下手な緞帳芝居は敵ではないほどの絢爛なところをこしらえさせるのだったから、その費用は一段とかさんでしまった。
その上、この興行から本式の長唄囃子連中を七人も頼んで演奏して貰った。これにも莫大の出演料が必要とされた。
その代りイザ蓋を開けると千両の役者には千両の鳴物さらにまた千両の道具、まさかに千両はかからなかったとしてもおよそ寄席の高座には吃驚するような絢爛豪華ありったけのものが花々しく展開され、高座は冴えに冴えたのだった。
アッと人びとは目を瞠った。
息を呑んだ。
こんな目のさめるような華やかな道具噺、いまだかつてめぐりあわしたことなんてなかったからだった。
きた、客が。やたらにあとからあとからひっきりなしに詰めかけてきてはたちまちどこの寄席でも襖障子を取り払ってしまい、まるで正月興行のような大入り繁昌を呈することとはなってしまった。
「あんなコケ脅しにひっかかるなんて、このごろの客は悪くなったんだ」