Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

私は暗い夜道を逃げるように帰った。

この時に、私は圓朝の話術の妙ということをつくづく覚った。速記本で読まされては、それほどに凄くも怖しくも感じられない怪談が、高座に持ち出されて圓朝の口に上ると、人を悸えさせるような凄味を帯びてくるのは、じつに偉いものだと感服した。時は欧化主義の全盛時代でいわゆる文明開化の風が盛んに吹き捲っている。学校に通う生徒などは、もちろん怪談のたぐいを信じないように教育されている。その時代にこの怪談を売物にして、東京中の人気をほとんど独占していたのは、怖い物見たさ聴きたさが人間の本能であるとはいえ、確かに圓朝の技倆に因るものであると、今でも私は信じている。

「鏡ヶ池操松影」(江島屋騒動)

「牡丹燈籠に次いで有名な怪談であります」と『圓朝全集』の編者鈴木行三氏は解説で述べておられる。

私はこの作が「牡丹燈籠」や「菊模様皿山奇談」に次ぐ初期の作であるため、ここに論うことにしたのであるが、いま久々に読み返してみて花嫁入水前後のくだり、江島屋の番頭金兵衛が呪いの老婆にめぐりあうくだり、この二席のほかは圓朝物としてはおよそ不傑作であり、大愚作であることを熟知した。