Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうじょじごく

少女地獄

夢野 久作

Lesen Sie 少女地獄 (しょうじょじごく) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 105.174 Zeichen · 206 Bildschirme

Aozora Bunko

襟飾の歪んだの……カフスのズッコケたの……鼻の横に薄赤い、わざとらしい口紅の在るもの……皆グデングデンに酔っ払っているらしく、私には眼もくれずに、長椅子の上に重なり合って、お互いに手足を投げかけ合った。

「ああ……酔っ払ったぞ。おい……酔っ払ったぞ俺あ……」

「ああ、愉快だなあ……素敵だなあ、今夜は……」

「ウン。素敵だ……白鷹幹事の手腕恐るべしだ。素敵だ、素敵だ……ウン素敵だよ」

「驚いたなあ。ダンス・ホールを三つも総上げにするなんて……白鷹君でなくちゃ出来ない芸当だぜ」

「……白鷹君バンザアイ……」

と一人が筒抜けの大きな声を出したが、その男が朦朧たる酔眼を瞭って、両手を高く揚げながら立ち上ろうとすると、真先に私のいるのに気が付いたと見えて、ビックリしたらしく尻餅を突いた。尻の下に敷かれた友人の頭が虚空を掴んでいるのを構わずに、両手で膝頭を突張って、真赤なトロンとした瞳で私のフロック姿を見上げ見下していたが、忽ちニヤリと笑いながら唇を舐めまわした。

「ヘヘッ……手品が来やがった」

「何だあ。手品だあ。何処でやってんだ」

「それ。そこに立ってるじゃないか」

「何だあ。