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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうしょうしげもとのはは

少将滋幹の母

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 少将滋幹の母 (しょうしょうしげもとのはは) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.234 Zeichen · 160 Bildschirme

Aozora Bunko

「そう致しますと、北の方とは五十以上も違っておいでになると云う訳で、それではあまりあの北の方がおいとおしい。世に珍しい美女にお生れになりながら、選りに選って祖父か曾祖父のような夫をお持ちなされたのでは、嘸御不満なことがおありであろう。御自身でもそれをお歎きになって、あたしのような不運なものがあるだろうかと、お側の者にお洩らしなされて、人知れず泣いておいでになることがある、などゝ、その女房が申したり致しましてな。………」

「ふん、ふん、それで?」

「それで、と申す訳でもございませんけれども、そんなことから、ついその、何でございます、………」

「あはゝゝゝゝ」

「どうぞ宜しく御推察を、………」

「大方そんなことだろうと睨んでいたんですが、やっぱりそうだったんですね」

「恐れ入ります」

「で、何度ぐらい逢っておられる?」

「何度と申して、そうたび/\はございませなんだ。ほんのちょっと、一度か二度、………」

「※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)を云われな」

「いえ、ほんとうで。………その女房に媒を頼みまして、一度か二度はそう云うこともございましたか知れませんが、格別打ち解ける、と云うところまでは参りませなんだ」