Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうねんとあきのひ
少年と秋の日
小川 未明
Lesen Sie 少年と秋の日 (しょうねんとあきのひ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.765 Zeichen · 6 Bildschirme
中にも、うす紅色のコスモスの花がみごとでした。縁側の日当たりに、十ばかりの少女が、すわって、兄さんの帰るのを待っていました。その子は、病気と思われるほど、やせていました。しかし、目は、ぱっちりとして、黒く大きかったのでした。
兄さんは、ポケットから、りゅうのひげの実を出して妹にやると、
「まあ。」といって、顔を上げて、喜びました。正吉くんは、なんとなく、この兄妹の仲のいいのがうらやましくなって、自分もいつか微笑んで、二人のようすをながめていました。
「新しい、お友だちをつれてきたのだよ。」と、兄は、妹にいいました。
「これから、ときどき、遊びにきてもいい?」と、正吉くんが、ききました。
「ええ、道をよくおぼえていて、いらっしゃいね。」と、少女は、答えました。
三人は、その日のよく当たる縁側で、りゅうのひげで、おはじきをしました。
あちらの壁に、海を描いた、油絵がかかっていました。白い鳥が、波の上を飛んでいました。正吉くんは、どこかで見たような景色だと思いました。あるいは、自分が生まれる前の世界であったかもしれません。そのそばに、マンドリンがかかっていました。