Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうねんたんていくれだはかせとよいち
少年探偵呉田博士と与一
平林 初之輔
Lesen Sie 少年探偵呉田博士と与一 (しょうねんたんていくれだはかせとよいち) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.568 Zeichen · 11 Bildschirme
「あの中にフラウンホーファー博士の実験だったね、幼い子供を絶対的に放任して、少しも教育を与えず、他人と接触させることすらしないでおいたら、その子供がどうなるかという実験の報告がのってるよ。それによるとね、ある男児は毎日茶碗に飯を容れて、そばに箸をそえておいてやると、生後三年と九ヶ月目に、はじめて、誰も教えないのに、箸をとって茶碗の中の飯をかきこむことをおぼえたと書いてあるよ。そこのところが、特に僕には面白かったね」
「外国には色々な研究をしている人があるね。そこへゆくと日本の学者はだめだ」
「ね、お父さん、今度の事件では、警察がまた思いちがいをしていると僕は思うんだ。今度の事件のみならず、去年から今度でひきつづき三回まで起こった幼児の行方不明事件の真相が僕には大かたわかったような気がするんだがね、僕が探偵してもいいかしら」
「その道の玄人が多勢かかって判らんことがお前などに判ってたまるもんか。まあ危ない仕事には手を出さん方がいいね」
「ところが、ちっとも危ないことなんぞありゃしないんだ。だけど明日もう少し調べてみることがあるから、それをすまして明日の晩までにはきっと犯人を警察へ自首させて見せるよ」