Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Lesen Sie 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.286 Zeichen · 221 Bildschirme
ほんとです」
戸倉老人が、このとき薄目をあいた。そして牛丸少年の顔を、さぐるようにそっと見た。
(おお……)老人の顔に、狼狽と喜びの色とが同時に走った。
(ああ神よ)老人は口の中で唱えると、再びがっくりとなって椅子にうなだれ、目を閉じた。老人は、そばにいる少年が、春木清ではないのを知って、いままでのはげしい悩みから急に解放されたのであった。
そのとき頭目の、怒りにみちた声がひびいた。
「なんという手際のわるいことだ。調査不充分だぞ。責任者は処罰される」
左右をふりかえって、頭目は部下を叱りつけた。
「この剛情者二人は、当分あそこへ放りこんでおけ」
そういい捨てて、頭目はうしろの垂れ幕をわけて、その奥に姿を消した。異様な背高のっぽの覆面巨人だ。牛丸少年は、感心して、頭目のうしろ姿を見送った。
(あの覆面の下に、どんな顔があるのか。早く見てやりたいものだ)
彼はこわさを忘れて、好奇心をゆりうごかした。
万国骨董商
ここで話は、春木少年から姉川五郎の手へ渡った半月形の黄金メダルの上に移る。
今、姉川五郎のことをくわしくのべるにあたるまい。なぜなれば、彼はひどく酔払っていて、どうにもならない。