Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Lesen Sie 少年連盟 (しょうねんれんめい) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.920 Zeichen · 219 Bildschirme
そうして草のあいだにちらばっている、木ぎれを指さした。一つの木ぎれは、たぶん、舟のキールであったものだろう、そのはしに、一つの鉄のくさりがついていた。
「だれかがここへきたことがある」
四人は思わず顔を見あわした、このぼうぼうたる無人の境に、住まったものははたしてだれか。四人はいまにも、ぼうぼうたる乱髪のやせさらばえた男が、草のあいだから顔を出すような気がして、あたりを見まわした。
ひとりとしてものもいうものはない、四人はだまって想像にふけった。木ぎれは蘚苔にくさって、鉄環は赤くさびている、風雨幾星霜、この舟に乗った人は、いまいずこにあるか、かれはどんな生活をして、どんなおわりをとげたか。
草をわけ枝をむすんで、長いあいだここにくらしていたが、救いの舟もきたらず、ついにこのさびしい石垣のなかにたおれて、骨を雨ざらしにしたのか。それは人の身の上、いまや自分たちもまた、それと同じき運命にとらえられているのだ。
ちょうぜんとして感慨にふけっていると、とつぜん猟犬フハンは二つの耳をきっと立てて尾をまたにはさみながら、地面の上をかぎまわった。かれは右にゆき、左にゆき、またなにかためらうように見えたが、たちまち一方の木立ちをさしてまっすぐに走った。