Japanische Klassiker mit Furigana
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やねうらのはんにん
屋根裏の犯人
Lesen Sie 屋根裏の犯人 (やねうらのはんにん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.887 Zeichen · 14 Bildschirme
松田播磨掾のカラクリ人形を御存知ないかな。白紙の人形が人手をふれずに土佐踊りをするのですが、仕掛け山伏はこのカラクリを応用いたしておる。御幣をたてた壺の中に生きたドジョウが入れてあるのです。錫杖で壇を打つからドジョウが驚いて騒ぎます。そこで御幣がうごく。山伏は錫杖で壇を打ったでしょうが」
「打ちましたが、それで御燈明が消えたわけではございません」
「それはな。燈明の台には砂時計の仕掛けがほどこしてある。小さな孔があって、定まった時間に定まった油の量がタラリタラリと自然に抜かれるようになっています。どれだけの時間で油の全部が抜かれてしまうかということは、時計の仕掛けだからチャンと定まっていて狂いがない。山伏はその時間を知っているから、油の尽きる直前にちょうど祈り終るようにするのです。思いだしてごらん。山伏は燈明をともす前に、まず燈明の台をなんとなくいじくっていたでしょうが」
これをきくと隠居の血相は変って、たちまち血の気はスッと落ちて、フラフラとひきつけそうになりました。
「それじゃア、あの百二十文も、かたり取られたのですか」
ギャアッという大音がして、隠居の五穴から泪があふれました。