Japanische Klassiker mit Furigana
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したいいへん
屍体異変
森 於菟
Lesen Sie 屍体異変 (したいいへん) von 森 於菟 (もりおと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.047 Zeichen · 12 Bildschirme
手を薬液に浸してから十分湯と石鹸と刷子とで洗っても時を経て鼻の辺り近づけるとかすかに異臭を感ずる。
宅に帰って入浴すればいいがそのまま宴会などにのぞんだ時たしかにその胆汁臭を主とした一種の臭味を覚える。又自然と手掌からにじみ出して来る脂が自分の体から分泌されたものに幾分のXを加えた感覚である。併し其手でパンをむしって口にして何とも感じはしない。これ位の負け惜しみは、どの職業の人にもあるように考える。
我我の聞かされる第二種の話は「屍室は気味が悪いでしょうね。夜中に死骸が泣くというじゃありませんか」などという類のものである。どこでもこういう話が全然ない事はない。細雨の降る夜更に屍室の傍を通ったら囁く声がしたとか、ある実習場の何番目の台の上にのせた屍体は朝行って見ると宵とは向きが変っていたとか台の下に転げ落ちていたとかいう類で一つも根拠はなく噂の出所は使丁室かそこに出入する商人などに極っている。先月かの『モダン日本』に帝大医学部怪談集と称する標題を掲げた白石実三氏の一文中にある如く学生が忘れたノートを取りに実習室に入って死骸にどなられて逃げ出したとか、研究生が死骸から掛った電話をきいて教授に告げたら教授がそれを聞く程になれば君も博士になれるといったという様な頭の悪いナンセンスは少くも帝大医学部の教授や学生の