Japanische Klassiker mit Furigana
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やまのこんじゃく
山の今昔
木暮 理太郎
Lesen Sie 山の今昔 (やまのこんじゃく) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.554 Zeichen · 42 Bildschirme
恐らく他の多くの高山も、同じような状態の下に同じように困難して登られたものと思われる。
又是文に拠ると、「坤を眄れば更に一大湖有り」とあるので、頂上に立って初めて中禅寺湖を瞰下したのであろうと考え、東側のキノミ平方面から登ったのではないかと疑ったが、『建立記』を見れば第一回登攀の際、既に山の半腹に一大湖のあるのを発見しているので、半腹に住むこと三七日とあるのは、即ち湖畔に宿して二十一日間の修法を行ったのであることを知った。頂上では吹雪に遭ったらしく「乍看腸を絶ち、瞻佇未だ飽かず、風雪人を趁ふ」と書いてある。或は強風が粉雪を吹き飛ばしたのかも知れない。続いて「我蝸菴を其坤角に結びて之に住み、礼讃勤行すること三七日、已に斯願を遂げ、便ち故居に帰る」と禅頂を果した喜を述べている。そして延暦三年の五月、この勝地に神宮寺が建てられたのであった。此種の記録が今後幸にして発見されることもあらば、当時に於ける登山の模様が更に明にされることであろう。
此の如くにして中古に其端を発した宗教的登山の道は、時を経るに従って次第に開拓された、というのは衆生の一として考えられていた神は進んで菩薩となり、更に進んで仏となった。