Japanische Klassiker mit Furigana
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やまのかなたは
山の彼方は
宮本 百合子
Lesen Sie 山の彼方は (やまのかなたは) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.798 Zeichen · 14 Bildschirme
何も親に楯つくのがいいというわけではなしに、やはり娘は娘としての人間の好みとか判断とかをちゃんと持っていてほしいと思うだろう。結婚が子供を産むためといわれることの中にも今日の産めよ殖やせよ、が反射的にとりあげられていることを示している。
専門学校程度の教育といえば現在の日本の若い婦人の身につける教育としては最高の部に属している。座談会へ出てそのようなことを述べるという点では、人に臆さないという意味で社会的でもあると思う。それにもかかわらず、一人の女として人生に向ってゆく気魄の点では何一つ生新なものを示していない。かえって年をとっている男の作家の方が現実生活の中へ何か人間として前時代よりも前進したものを求める態度である。教育や目下働いている務め先の知的な性質というようなものは彼女に本質的なプラスの一つともなっていない。世の中に出て働く若い人の数がふえたということや、働く部門の拡大ということとその人たちの生活の実質の高まりとはこのようにも距りをもっているのだということは、私たち女をしみじみと考えさせることではないだろうか。その人にしろ菊池寛の小説は通俗小説だというであろう。