Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
やまのかなたは
山の彼方は
宮本 百合子
Lesen Sie 山の彼方は (やまのかなたは) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.798 Zeichen · 14 Bildschirme
女形ではできない生きた女が現れる。何でもないようなもののとり合せの間に人の真似られないその人らしさで着物も着、料理もする、そこにその人でなければみられない笑顔と同じような身についた美が発揮されてゆくのだと思う。通ということはそれなりでは趣味でもないし教養でもない。あれこれの通に嚇かされず自分の本当の好き嫌い、よさわるさを判断としてもっていてこそ趣味があるといえようし、教養があるといえよう。
常識的であるということと実際的であるということとは、目前の結果から物をいって評価するところで互に非常に似通っている。同時にそれが大局的にみて百年の為に何事かを計画するという愉快な気分を失っていることでも互に似通っている。とくに日本のしきたりの中では今日でも男よりも女の方が常識の負担のもとに生きている。家庭生活の中でもいわゆる実際的なことを男よりも多く受持つのであるけれども、それが女の生活における現実の豊かさとして実って来ないのはなぜであろう。面白いお婆さんよりもいやなお婆さんの方が多いというのはなぜであろう。ふざけて男の人たちが、困った事、厭な事を現す字にはとかくどこかに女という字がつくと笑うのはなぜだろう。