Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまへかえったやまがら

山へ帰ったやまがら

小川 未明

Lesen Sie 山へ帰ったやまがら (やまへかえったやまがら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.134 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「障子をしめておかなくていい?」と、英ちゃんが、ききました。

「だいじょうぶだろう。外が、怖いんだから。」と、兄さんが答えました。

「空を見ているんだね。」

「さあ、もうかごへおはいり。」と、兄さんは、やまがらに向かって、指を動かして見せました。

ちょうど、裏庭の桜の木にすずめが止まって鳴いていました。やまがらは、その声にでも誘われたのか、ふいに窓から、家の外へ飛び出してしまいました。

「あっ、逃げた……。」と、英ちゃんは、あわてました。

「いま、もどるよ。」と、兄さんは、しきりに口笛を鳴らしながら、やまがらの行方を見守ると、どうして、そんなに羽がよくきくのかと思われるほど、一気に飛んで、やまがらは、隣の屋根を越してしまいました。

「英ちゃん、はやくいってごらんよ。あっちの林の方へいったようだ。」

兄さんは、自分もかごを持って、後から追いかけていきました。

ある大きな屋敷のまわりは、雑木の林になっていました。ここには、すずめがたくさん枝に止まって、ふくらんでいます。そのお仲間入りでもしたように、やまがらが枝から枝をおもしろそうに伝っていました。

「あっ、あそこにいた。