Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまぶき

山吹

泉 鏡花

Lesen Sie 山吹 (やまぶき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.366 Zeichen · 34 Bildschirme

Aozora Bunko

)

夫人 ほんとうなの、爺さん。

人形使 やあ、嘘にこんな真似が出来るもので。それ、遣附けて下せえまし。

夫人 ほんとうに打つの?

人形使 血の出るまで打って下せえ。息の止るまでもお願えだよ。

夫人 ほんとうかい、ほんとうに打つのかね。

人形使 何とももう堪らねえ、待兼ねますだ。

夫人 ……あとで強情られたって、それまでの事だわね。――では、約束をしたものだから、ほんとうに打ってよ。我慢をおし。(雨傘にて三つ四つ。と続けさまに五つ六つ。)

人形使 堪えねえ、ちっとも堪えねえ。

夫人 (鞭打ちつつ)これでは――これでは――

人形使 駄目だねえ。(寝ながら捻向く)これでもか、これでもか、と遣って下せえ。

夫人 これでも、あの、これでも。

人形使 そんな事では、から駄目だ。待たっせえまし。(布子の袖なし、よごれくさりし印半纏とともに脱ぎ、痩せたる皺膚を露出す。よろりと立って樹にその身をうしろむきに張りつく。振向きて眼をりながら)傘を引破いて、骨と柄になせえまし。それでは、婆娑々々するばかりで、ちっとも肉へ応えねえだ。

夫人 (ため息とともに)ああ。

人形使 それでだの、打つものを、この酔払いの乞食爺だと思っては、ちっとも力が入らねえだ。