Japanische Klassiker mit Furigana
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やまごしのあみだぞうのがいん
山越しの阿弥陀像の画因
折口 信夫
Lesen Sie 山越しの阿弥陀像の画因 (やまごしのあみだぞうのがいん) von 折口 信夫 (おりくちしのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.125 Zeichen · 30 Bildschirme
だが決して、私自身の精神を、分析しようなどとは思うても居ぬし、又そんな演繹式な結果なら、して見ぬ先から訣っているような気もするのだから、一向して見るだけの気のりもせなんだのである。
私の物語なども、謂わば、一つの山越しの弥陀をめぐる小説、といってもよい作物なのである。私にはどうも、気の多い癖に、又一つ事に執する癖がありすぎるようである。だが、そう言うてはうそになる。何事にも飽き易く、物事を遂げたことのない人間なのだけれど、要するに努力感なしに何時までも、ずるずるべったりに、くっついて離れぬという、ふみきりがわるいと言おうか、未練不覚の人間といおうか、ともかく時には、驚くばかり一つ事に、かかわっている。旅行なども、これでわりにする方の部に入るらしいが、一つ地方にばかり行く癖があって、今までに費した日数と、入費をかければ、凡日本の奥在家・島陰の村々までも、あらかたは歩いている筈である。それがそうなって居ぬのは、出たとこ勝負に物をするという思慮の浅さと、前以てものを考えることを、大儀に思うところから来るのは勿論だが、どうも一つ事から、容易に、気分の離れぬと言う性分が、もとになっている様である。