Japanische Klassiker mit Furigana
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ばけものばなし
岸田劉生随筆集
岸田 劉生
Lesen Sie 岸田劉生随筆集 (ばけものばなし) von 岸田 劉生 (きしだりゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.344 Zeichen · 30 Bildschirme
即ち狐つきが油揚げを急に好きになったり、大食をしたりするが、大食の方はそういう狂気の性質もある、だが油揚げの方は正に病気前の見聞が暗示となったものである。何となれば肉食獣である狐は必ずしも油あげを殊に好くものではないからである。
とにかく狐が化かすという説は日本が主のようであるがその元は支那か印度あたりにあるものかもしれないがよくは知らぬ。
心理学はちっとも知らないのだからちがっていたら御かんべん御かんべん。
鬼について
鬼というものは東西両洋、その他世界中に大ていあるようだ、多少ずつの変化はあろうけれど。
しかし、支那における鬼の観念は支那らしいへんに実感的なきみのわるいものである、日本の鬼も、時代時代で大分その感じが変って来ているようである。
鬼には、地獄に住んでいる一種の巡査としての鬼と、現世の深山、たとえば、丹波の大江山等に住んでいるこの半人半怪の惨酷なる奴と、もっと幽霊らしい、死して鬼となるといったような一種の悪霊としての鬼と、悪気災難、病気等をシンボライズする一種の悪鬼等があるようである。追儺の豆に追われる弱い奴はこの終りの奴で、大江山の鬼などはなかなか豆位で、追っぱらわれそうもない。