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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばけものばなし

岸田劉生随筆集

岸田 劉生

Lesen Sie 岸田劉生随筆集 (ばけものばなし) von 岸田 劉生 (きしだりゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.344 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

つまり「何だかおかしい。そんな理屈はどうもない」という、唯物的、合理性本能というようなものが、学ばずして人間にはあるように思える。昔、科学の力のなかった時代でもよく、賢明にして意志の強いような人物は、「世に変化の類あることわりなし」とか何とか明言しているが、その人が今日の唯物論を学んでいた訳はないので別に学術上の確かな論拠は持っていないはずである。しかしその人にとっては、それは実感であって、動かし難いものなのである。その人とても大木の下を通る時とか、その他恐ろしいところを通る時にはやはり実感的に一種の鬼気を感じたであろうが、それにもかかわらずその人は、世に変化の類ある事なしという実感の方を肯定しているのである。

挿絵

ところで、怪力乱神を語りたがる人とても無論、この唯物的合理性本能は持っていようし、殊に今日のように学問の力でお化け退治の一と先ずは済んだ世の中にあっては一通り理論上では御化けを否定は出来るにかかわらず、やはり何となく御化けが好きなのである。

さて手っとり早く言ってしまえば、心から妖怪を信じる人は別として(そういう人はある、その人はまたいろいろな実験からたしかに信じているのでまた一つの感じがある)大てい妖怪談を好んで語る人は、一、多少嘘つき、一、反省の足らぬ人、一、他人の中にあって談ずるに、自己