Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さこんのいかり

左近の怒り

坂口 安吾

Lesen Sie 左近の怒り (さこんのいかり) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 47.454 Zeichen · 95 Bildschirme

Aozora Bunko

タコスケはニヤリと笑って、

「ボクらが出るのを待ちかまえて彼氏が店内へはいるのを見のがすようなタコスケ探偵じゃないからね。暗闇でアリの這うのも見のがさないという原子眼だ」

「なんの話?」

葉子は心配顔だ。

「海へ帰れとたのまれたのですよ」

「脅迫なのね」

「気の毒なほどうちしおれてのタノミなのです。脅迫されてるのはあの人の方ですね。誰とも分らぬ人物に、ボクを海へ帰せという命令をうけてきたのです。キャバレーのマスターの中継でね。もう組みが終っていることだし、ボクが今さらいなくとも本の発行にさしつかえがないような時になって、妙な話ですよ。もともと一介の漁師ですもの、ボクにはなんの力もありません。ボクの存在が誰かの邪魔になるような大それたものでないことはハッキリしているはずですが、人生とは当人には思いがけないものだというのがあの人の説です。その一例がこの記事だということですが、なるほど、思いがけないことは確かです」

二人はそれを読んでしばし呆れはてていたが、タコスケはめまぐるしく眼力をはたらかした後に、

「玉子の居所を知ってるということが夏川さん敬遠の理由ではない。