Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さこんのいかり
左近の怒り
Lesen Sie 左近の怒り (さこんのいかり) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 47.454 Zeichen · 95 Bildschirme
もうお分りでしょうが、ボクは約束通り金庫を爆破に来たのです。そして約束通り金庫の中の物を盗んで帰ります。しかし、神奈川氏に渡すためではありませんよ。金庫の中の物が秘密書類なら天下に公開します。またもしすでに一億五千万の金に変っているなら焼きすててコナゴナにします。そうしなければボクの怒りがおさまらないのです」
その顔をジッと見つめて玉子は答えた。
「よく分ります。では、みんな御存知なんですね」
「あなたが葉子さんに告白した言葉と今朝の太平洋新聞の記事とを合せて、どうやら分ったのです」
「私も分っていただきたかった。今では、そう思っています。葉子さんに中途ハンパな告白しかできなかったことを今では後悔しているのです。私はあなたを殺す仕事の手びき役をしましたし、葉子さんを苦しめました。なおその上に大石弁造への復讐心から秘密書類を奪って住田に渡し、この騒動の元をつくったのも私です。秘密書類はまだ金庫の中にあります。今日の午後、一億五千万円と交換の手筈になっていますが、私は今ではその書類が再び大石一味の手に戻ることも、住田の手にとどまることも欲してはおりません。