Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
お奉行所へ聞こえても、面白くあるめえと思うのだ。詐りだからな」
「そうかねえ。かたりかね。あたいは何も、人様の迷惑になるようなことをしてるつもりじゃないんだけれど――」
「磯屋さんの妹という面をかぶっているのがよくねえや。おせい様にばれたら、どうなると思う? よし。おれからあの磯屋さんによく話し合ってみるとしよう」
「あれ、お父つぁん。そんなことしちゃいけないよ、何もかもぶちこわしじゃないか。何かってと出しゃばる人だねえ。年寄りらしくもない。お前の知ったこっちゃあないじゃないか。あたいが困るばっかりだよ。大事なことなんだからねえ。商売に」
「こりゃあ面白え。おせい様の金を巻き上げるのが磯屋さんの商売かい」
ひとりごとのようにいってから、久助は、つづけた。
「悪いことはいわねえ。いまのうちによしな。娘にそんなことをさせて、おれは黙って見ているわけにゆかねえのだ。磯屋さんは、おめえというものをだしに使って、いっしょになる気もねえのに、おせい様を釣っているに相違ねえ。よしな、よしな。そんなことに加勢をするのはよしな。父が金を出してやるから、どっかに部屋でも借りるがいい。