Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme

Aozora Bunko

いけませんでございますねえ。すっかり御自分や今までのことを、お忘れになるようなことにならなければよいが、と、お医者は、たいそう気をもんでおいででございましたが――ねえ、お高さま、若松屋さんのほうはお暇をお取りになって、ずっとこちらで御養生なさいましよ。わたしは、あなたのためなら、どんなことでもして――」

おせい様の純情に打たれて、お高は、死のような顔いろだ。くちびるをかんで、思わず、ほそくうめいていた。無意識のうちに、決然とした態度になっていた。彫り物のように硬直したお高だ。

「わたくしはもうあなた様をおたぶらかし申すことはできません。わたくしは、磯屋の家内でございます」

白い拳

一

お高が、自分は磯五の女房であるとおせい様に打ち明けると、おせい様は、初めはほんとにしなかった。おせい様は、すわったまま、がっくりくずれて、真っ赤な顔になった。それから其っ蒼な顔になった。お高は、今までおせい様をあざむいていたことを詫びたが、おせい様は、そんなことはどうでもいいのだった。すっかり打ちのめされて、迷児のようになったおせい様であった。

お高は、大阪の若竹の一件をも話してやった。