Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
挨拶もないのだ。それほどの仲なのだ。
「おう、磯五え」日本一太郎が、口の隅から押し出すようにいった。「お高坊のほうがうまくいって、おいらもおめえも、こんな安心なことはねえ。なあ、祝いごころで、ひとつ手妻ばかりの小屋をあげようと思うのだが、どうだ大将、見に来ねえか」
舞馬
一
磯五は、お高に大金がこようとして、だいたい本人ということがわかっていても、お高の父として死んだ相良寛十郎という御家人がほんとのお高の父の相良寛十郎ではなくて、ほんとの父の相良寛十郎はまだ生きているらしいので、その実父が出てくると万事解決するといってみんなが、探しているということを、木場の甚から聞き出して、さまざまにあたまを悩ましたのだった。
というのは、お高は、名義のうえでは自分の妻ということになっているのだから、お高が、そんな大きな財産の所有主になれば、磯五も、何だかんだと小切りにいたぶることもできそうなものなので、それが、だいぶきまりかけていて、たった父の一件だけ引っかかっているとすれば、磯五としても、まことに残念だったから、何とかしてその実父の相良寛十郎を探し出してお高に財産がくるようにしようといろいろ骨を折ったあげく、考えついたのが、偽物を仕立てることだった。