Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
楽屋にごたごたころがっている手品の道具のかげに、筵のはためく音を聞きながら寝泊まりすることになった。暑いころで、雨も降りそうでないので、この野天同様の住まいはお駒ちゃんにも日本一太郎にも楽しかった。
両国で日本一太郎と同じ小屋にいた吉という若い者や、香具師の手から手としじゅう渡り歩いている連中二、三人、木戸番やら道具方やらが来ていて、それらは客席に煎餅蒲団をならべて、そのうえに車座になって一晩じゅう博奕を打っていた。手品の前座の芸人も駆り集められてきた。境内には、向かい合って、また背中あわせて、いろんな見世物の小屋がすくすくと立って、祭の支度で、王子一帯がざわざわしていた。
三
あすふたをあけるという前の晩に、日本一太郎は妙に考えこんで、楽屋の太い丸太の柱にもたれかかって、ぼんやりお駒ちゃんを見上げていた。日本一太郎は、どっちかというとおしゃべり屋のほうなので、それがときおりこうしてふっと黙りこむと、ことさら哀れに見えるのだ。
お駒ちゃんは、その辛気臭くしている日本一太郎がいやであったから、あしたを控えて、町のようすでも一まわり見て来ようと思って、裏ぐちの梯子からおりて行こうとすると、