Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
後刻ゆるゆるとそこここ見てもらいたいし、その後の商売の模様など、話はいろいろ積もっておる」
二人は、久しぶりに会った兄弟のような気もちに、とけ合って行っていた。龍造寺主計の案内で、若松屋惣七は、具足屋のうちからそとからそこここ見てまわって、その後の商売の模様などいろいろと話し合った。
帳面の上では非常なもうけになっているのだが、つい最近まで兄の借金が残っていて、そっちのほうへまわしていたため、このごろになって具足屋は、やっと龍造寺主計の身銭から離れて、家だけの財政として独立したかたちになっていた。大変なはやりようで、食事どきには広い台所の板の間に膳部がならび、いつ見ても、草鞋を脱いだりはいたりする人が、二、三人も四、五人も土間のあがり口に腰かけていた。
帳場の奥の部屋へ通ると、若松屋惣七はあらためて龍造寺主計に礼をいった。武士上がりで今は、旅籠屋の主人という、変わった経歴の龍造寺主計は、見ていると面白いほど、相手と場合によって、侍になったり宿屋の亭主になったりして、それがまた、何ら不自然な感じを見せずに、二つの性格を生きているようすだった。
若松屋惣七が礼をいうと、そのときは龍造寺主計はすぐ武士に立ち返って、