Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
ことに切れ長にすんだその眼、それには異性の琴心をかき乱さずにはおかないあるやさしい悩ましさを宿しているところを見ると、この守人、ことによると、いたるところで思わぬ罪つくりをしているかもしれない。
それはそうと、相手が洒落気たっぷりの老人だ。何か見せる物があるとのことだが、真に受けていいものかどうかとあやぶむように、守人はくすぐったそうにほほえみながら近づいてゆく。
そんなことにはおかまいない。玄鶯院は石のように大まじめだ。
「これじゃ。何としても御辺に見せたいと思うたは、これじゃよ」
といきなり足もとの落ち葉を指さした。
「ははあ」
感心を装った守人、来たな、また何か人の悪いおちがあるのだろう、と考えたのでにやにや黙っている。
ところが、玄鶯院は珍しく口がすくない。しゃがんで、棒きれで落ち葉の山を突ついてる。
いつまでたっても突ついているから守人のほうからきいてみた。
「それが、何でござりまする」
「これかの」
と老人が顔を上げたとき、黒豆のような瞳がきらと輝いているのに、守人ははっと息を呑んだ。
「これか」玄鶯院がいう。「これは、見らるるとおりの朽ち葉じゃ。