Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
Lesen Sie 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉 (こうせつきょうほうずえ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 365.120 Zeichen · 728 Bildschirme
というきてれつな話。
同伴があると道は早い。
いつしか広小路へ出ている。
上野の森へかけて流れ星が一つ夜空をかすめた。
あの女は生きております
神田連雀町の裏、湯灌場買い津賀閑山の古道具店へ、一人の侍がはいって来たのは、小半刻まえのことである。
主人の閑山とは顔識りの仲とみえて、親しげに腰をおろして、それからこっち、またぽそぽそと話しが続いている。
ここへ、三味線堀からいろは屋がまわって来たが、店にお武家の客がおると見ると、横手の露路について勝手口へ顔を出した。
「今晩は。おう、久七どん、俺だ、文次だ、いるかえ」
そうっとあけると、鎧櫃以来おなじみの飯たき久七が、おびえたような恰好できちんと板の間にすわっている。
「どうした。久七どん、えらく片づけているじゃあねえか」
「しっ!」久七が制した。「来てるだあよ。お店へ来てるだあ」
「来てる? 何が来てる?」
「湯島の家で俺がから鎧櫃を受け取った女郎みてえなお侍さんがねじ込んで来てるだ」
とたんに、泣くような閑山の声に押っかぶせて、記憶のあるじゃじゃら声が大きく響いてきた。
「なに? まだそのようなことを申しおるか」