Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.177 Zeichen · 5 Bildschirme
今から考えるとこれはあまり良い事ではないようです。
右の如く、万事都合よく行ったので、師匠は、広小路の万年屋の隣りの花屋という料理屋に骨を折ってもらった彼の人を招いてお礼に夜食のふるまいをしました。私も少し預けてあった金銭もありましたので、それを当夜の費用に充てるよう師匠に申しましたが、師匠は自分ですべてを支払いました。当夜の勘定その他すべてで十五円位掛かったようであった。
その時、その席で、師匠が彼の人に話しているのを私は聞いていたが、もし幸吉が悦の養子になれないとすれば、自分は二百七十円政府へ納めるつもりであったが、お蔭で手軽く済んでよかったなどいっておられました。思うに師匠は私のために大金を出しても兵隊に取られぬようにしようという決心であったと察せられました。師匠がいかに私のことを考えていられたか、今日でもその当時のことを思うと師恩の大なることを感ぜぬわけに参りません。
さて、私はお悦さんの養子という名義になったのですから、私はお悦さんに対し養子であるから、何か形をと考えて、月々一円五十銭を小遣いに差し上げることに師匠に話しますと、それは自分として甚だ困る。